○胡桃(くるみ)
クルミ科の落葉高木であるクルミの実の核を乾燥させた製品。美しい肌と頭脳の持ち主であったという中国清朝時代の西太后の美と健康長寿の秘訣は胡桃のお汁粉だったという言い伝えがある。
カロリーが高いため食べ過ぎもよくないので、1日2~3個を目安に食べるとよい。殻がかたいので日持ちするが古いものは油の臭いがする。酸化しているサインなので、食べるのは避ける。
【生 態】
原産地はヨーロッパ西部からアジア西部とされ北半球の温帯地域に広く分布する。日本に自生しているクルミの大半は鬼胡桃という品種である。肉質の外果皮とゴツゴツとして堅い内果皮(核)のなかに子葉(可食部)があるため取り出しにくい。
長野県などが生産日本一で菓子胡桃という品種が多く栽培されている。鬼胡桃のほか、姫胡桃などが存在する。近年は中国、アメリカのカリフォルニア州産のものが多く輸入されている。
【製造方法】
クルミは、5~6月にかけて開花し、秋の刈り入れの頃に実をつける。そののち自然に落下する。あくが強いのでゴム手袋などを装着して拾い集める。収穫したら、畑の土に埋めて外果皮が腐るまでおき、これを水で洗い流し核を取り出し乾燥する。
鬼胡桃や姫胡桃の殻は大変かたく割れないため、実を取り出すには専用の胡桃割り器かハンマーを用いる。菓子胡桃は核同士を縦筋に合わせて手のひらで握りつぶせば簡単に割れる。
【栄養と機能性成分】
黒味はカロリーが高く、利用質なタンパク質、脂肪、ビタミンB1、B2、ビタミンC、ミネラルが豊富に含まれている。胡桃の脂肪にはコレステロールを取り除くリノール酸が多く、高血圧や動脈硬化を予防する。
【保存と利用方法】
常温で湿気のないところで保存する。日本料理の胡桃和え、胡桃甘煮、和菓子、胡桃餅、胡桃汁、洋菓子などに多く利用される。
0 件のコメント:
コメントを投稿