○柏の葉(かしわのは)
ブナ科の落葉高木であるカシワの葉をゆでてあく抜きした製品。新粉餅で餡を包んで蒸したものを、柏の葉でくるんだ「柏餅」は端午の節句(5月5日)につくられる供え物である。カシワはブナ科の植物で、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」、「子供が生まれるまで親は死なない」といういわれがあり、端午の節句以外の祝い事でも利用される。
餅に柏の葉を使用するのは東北、信越、関東地方が多い。山地は長野県から青森県に移動し、近年は韓国、中国などから輸入されている。収穫時期は春。関西、四国地方などでカシワが自生していない地域では、サルトリイバラ科の葉を代用しているところもある。
【保存と利用方法】
利用前に下準備をする。水に浸してからゆでてあく抜きする。近年は利便性から塩漬けしたものや、ビニールでパックしたものが輸入されている。季節時だけ売れることから販売期間が短く、夏は気温が高くなるため、害虫が発生しやすくなる。葉は食べられないことはないが、おいしくないので食べない。
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