○黍(きび)
イネ科の一年草である黍の種子を乾燥させた製品。岡山県名物の吉備団子は、桃太郎の話に出てくるごほうびの「きび団子」の名前でも親しまれている。きび団子はもともと黍を材料につくられていたが、いまは白玉粉(糯米の粉)やマキビを使ってつくられている。
【名 称】
種子は淡黄色で大粒。粳黍と糯黍の2種類に分けられるが、中間的な品種が多い。糯黍のほうがよく食べられており、粳黍は小鳥の餌にされることが多い。原産地はアジア中央部から東部にかけてだといわれている。
日本手には、米、麦、粟、稗などよりも少し遅れて中国から伝来したとされる。実が黄色いことから「黄実」となり、「きび」と呼ばれるようになったといわれている。五穀豊穣のひとつに数えられている作物である。
【生 態】
イネより短期間で育ち、荒地などでも栽培ができることから昔は広く栽培されていた。しかし、近年はオーストラリアなどから一部輸入されている。ほかの穀物と合わせて五穀米として利用されている。
【栄養と機能性成分】
タンパク質、鉄分、亜鉛が含まれており、米や麦に劣らず栄養がある。
【保存方法】
開封した黍は、密閉容器に入れ冷暗所で保存する。
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