2015年6月10日水曜日

煎り糠

○煎り糠(いりぬか)

 生糠を煎った製品。玄米を精米するときに生じる副産物である生糠は、そのままだと雑菌が多く、発酵してしまったりするので保存性が悪い。これを煎ることで利便性を高めたのが煎り糠である。

 玄米を白米にすると約10%の生糠が出る。生糠は非常に脂肪分が多いため、抽出精製し米油として、あるいは化粧品などに利用されている。日本の漬物に欠かせない「糠床」や飼料用、キノコの栽培などに利用されている。

【製造方法】

 市販されている家庭用の煎り糠は、干し椎茸の粉、唐辛子、芥子粉、昆布などを配合して「味付け糠」として販売されている。また、糠独特の臭みを取るためにビール酵母菌などを配合したものもある。

【栄養と機能性成分】

 タンパク質やビタミンB1、ミネラルなどの栄養の宝庫だが、直接食べるものではないため、多く摂取することは期待できない。

【保存方法】

 糠を煎ったものではあるが、虫などが発生しやすいので缶に封入するが、早めに使うようにする。

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